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メインテナンスと、ハーフバースデー

皆様 こんにちは。

高松市新田町の いろのみ歯科です。

 

 

すっかり寒くなりました。

 

いろのみ歯科も少しだけクリスマスムードです。

 

 

 

 

 

 

 

今回はメインテナンスについてお話したいと思います。

 

 

メインテナンスと言われるとピンと来ない方も多いと思いますが

 

簡単に言えば、定期的に歯科を受診する事、です。

 

 

「定期的」にも幅があります。

 

日常的なケアが少し苦手な方や、ご本人様が頻回を希望される場合は1か月毎の事もありますし

 

逆に、とても安定している方には半年毎のご案内をする事もありますが

 

概ね、3か月毎です。

 

 

 

もともと、虫歯もなく、安定したお口の状態で受診された方は

 

一通りのお掃除やセルフケアの指導が終了すれば、すぐにメインテナンスに移行します。

 

 

虫歯もあり、噛めない場所もあり、歯周病もあり・・・と、治療が必要なお口の状態で受診された方は

 

お掃除、指導、治療が終了し、安定した状態になってからメインテナンスに移行します。

 

 

つまり、最終的にはほぼ全員、メインテナンスに移行するのです。

(ほぼ、というのには訳があります。

高齢や持病等で、受診が大きな負担になる方などにはメインテナンスをお勧めしない場合もあります)

 

 

 

 

ここに一つの論文があります。

 

 

AxellsonとLindhe(1981)は6年間にわたり歯周外科治療を受けた患者さんが適切なメインテナンスが行われないとどうなるかを調べた。
2~3ケ月の間隔でメインテナンスを受け、その時に診査と指導、および歯石除去等のクリーニングをした患者さん(メインテナンス群)と、メインテナンスを受けなかった患者さん(指導やクリーニングはしないで検査のみに来院してもらった)ではあきらかにメインテナンスを受けなかった患者さんは再発していた。

 

 

ものすごくざっくりまとめてありますが、このような結果が出ることが明らかになっています。

 

それではなぜ、このような違いが生じるのでしょうか?

 

 

 

それには、バイオフィルムというものの存在が大きく関係しています。

 

バイオフィルムというのは、歯の表面に付着している、多量の細菌たちで作られた構造体の事です。

 

これは、歯周病を進行させてしまう原因の一つです。

 

 

 

やっかいな事にブラッシングがものすごく上手な人でも、セルフケアではこのバイオフィルムのごく表層しか除去できません。

 

バイオフィルムはただの菌の集合ではなく、菌がバリケードみたいな物を作っているので、強いのです。

 

ブラッシング直後でも、歯の表面にも歯周ポケット内にも、多量のバイオフィルムが残っています。

 

 

 

これをしっかり除去する方法はたった一つ、歯科での専門的なクリーニングです。

 

PMTC(proffessional mechanical tooth cleaning) つまり、専門的機械的歯面清掃です。

 

たとえば、いろのみ歯科で使用している機械は以下のような物です。

 

 

 

 

 

超音波の力で振動させて汚れを除去します。

比較的硬めの汚れも除去できます。

 

 

 

 

 

 

音波の力でブラシを振動させて汚れを除去します。

歯の表面汚れをしっかり取ることができます。

 

 

 

 

 

微細な粒子を噴射させることで汚れを除去します。

 

 

 

必要に応じてこのような機械を使用し、お口の中のお掃除を行っております。

 

そうする事で、バイオフィルムをかなり綺麗に除去する事ができます。

 

バイオフィルムが減少している状態で、セルフケアをしっかり行うことで

 

歯周病の進行を抑制できます。

 

 

 

ところが、このバイオフィルム、除去してもまた復活する傾向にあるのです。

 

復活までに要する時間がだいたい12週から16週、つまり3か月から4か月です。

 

 

メインテナンスを3か月に設定するのには、このような科学的な根拠があるのです。

 

 

 

 

メインテナンスで行うのは、お掃除だけではありません。

 

治療期間中に相談した結果、触らなかった部分もあるかと思います。

 

小さな虫歯、症状のない病巣など。

 

この、触らなかった部分が進行していないか、確認を行います。

 

確認も、きちんと科学的な根拠に基づくものとしています。

 

 

 

レントゲン写真での確認や

 

 

 

レーザーで虫歯の深さを確認できる機材を使用したり

 

 

 

 

そして我々が実際に口を見て、診査・診断を行います。

 

 

 

問題を早期に発見する事で、歯を失うリスクを減らすことができると考えています。

 

 

このようにして

 

☆バイオフィルムの除去を行い歯周病進行を抑制する

 

☆悪くなっている場所がないか確認する

 

これが、歯科のメインテナンスです。

 

 

 

 

かなり長々とお話しましたが、メインテナンスの重要性

 

お伝えできましたでしょうか。

 

良い状態を保つために、ぜひ、メインテナンスを継続していただきたいと思っております。

 

 

 

 

最後に

 

 

11月11日で開院半年を迎えました。

 

 

 

 

喜ばしい事にスタッフが一人ママになり産休中です。

 

(頃合いを見て復帰してくれるとの事で、楽しみに待っております。)

 

オープニングから誰一人欠けることなく、皆で半年を迎えられてとても嬉しいです。

 

 

そして今更ではありますが

 

ブログ担当は、歯科医師の前田恵美子(前列左が私です)です。

 

 

 

 

無事にハーフバースデーを迎えた いろのみ歯科

 

今後ともよろしくお願い申し上げます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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